看護師を辞める前に知っておきたい4つの解決方法

看護師を辞めたいです・・・。

心中お察しいたします。
看護師は肉体的にも、精神的にも辛いですよね。
「苦労してなった看護師を辞めたい」と思うほど悩んでいるなら、一度辞めてみるべきです。
決断が遅くなればなるほど、心や体を壊してしまい、一生取り返しがつかなくなります。

ただ、看護師を辞めてからの「経済的にも将来的にもキツい現実」は覚悟しておいてください。


やっぱり看護師を辞めると経済的にキツいですか?

はい。看護師を辞めたほとんどの人の収入は悪化します。
例えば年齢にもよりますが、正社員で雇ってもらえる可能性がかなり低いです。
そのため月収がかなり下がるでしょう。
アルバイトしか見つからなければ、どんなに頑張っても月14万円ほどにしかなりません。
時給900円×160時間=14万4000円

しかもボーナスも無くなるので、年収だと200万円ほど。
看護師なら年収400万円はもらえるため、単純に収入が半分になると思ってください。

そのため一人暮らしであれば、今住んでいる家賃を払い続けるのが難しくなったり、ランチやショッピングをする余裕も無くなるでしょう。


正社員で働けないのですか?

年齢にもよりますが、かなり難しいでしょう。

30歳くらいまでは、求人も沢山あるかもしれません。
正社員で雇用するなら、一刻も早く会社に貢献してもらえるよう、人材を育てたいからです。
例えば、世間一般の女性の求人は、35歳くらいが限界です。求人広告を見るとわかりますが、大体「20代~30代が活躍」という記事が踊っています。
さらに、女性となれば話は変わり、結婚や出産を機に正社員からアルバイトやパートの待遇にされてしまうのも珍しくはありません。
そういう待遇の変化はどうかと思いますが、実際問題、男性社員はともかく、女性社員からもいじめられるという話もよく耳にします。

一生正社員で働ける職場に出会えるか否かというのは、かなり難しい問題だといえます。
それゆえ、看護師のように安定収入を期待するのは困難です。


将来的にもキツいのですか?

はい。かなりキツくなります。
多くの看護師は、辞めた直後の収入ばかり気にしがちですが、「将来的な不安定」こそ、最も影響が大きいです。

例えば、看護師であれば5年後も、10年後も、30年後であっても仕事に困ることはないでしょう。
それは看護師の資格を持っているからであり、専門職であるからです。

しかし看護師を辞めてしまえば「ただの人」です。
資格の強みも無ければ、専門的な知識も持っていません。
若いうちは、アルバイトや派遣でも贅沢をしなければ何とか食べていけますが、40代や50代になったとき、多くの元看護師が「看護を続けていれば・・」と後悔しています。


看護師を辞めて、40代や50代になったらどうなりますか?

離職期間にもよりますが、看護師としての復職が難しくなります。
看護師を辞めて3年経つと、スキルや経験が古くなってしまい、病院が雇ってくれないからです。
医療は日進月歩の世界なので、たった1年でも薬剤や医療が進化し、「昔はこうだった」が通用しません。

しかも病院側から見れば、慣れない人材を雇うとき、中途半場に知識がある人材より、何も知識がない新卒の方が教えやすいでしょう。
さらに「年上の部下」は、扱いにくい代名詞でもあります。

看護師としての復職は、20代や30代の若手でもブランクが長ければ復職が難しく、40代~50代であればさらに困難になり、絶望的です。

つまり復職できないということは、一生普通のアルバイトで生計を立てることになるでしょう。
看護師ならアルバイトでも時給が1,800円なのに対し、一般職では高くても900円程度です。
それゆえ、看護師を辞めた40代~50代の未来は、そうとう厳しいと言えます


どうしたらいいでしょう…?

「看護師を辞める」のではなく、「看護師の資格を生かす」転職を考えてはいかがでしょうか。

看護師が働く場所は、病棟や総合病院だけではありません。
クリニックや介護施設などが一例ですが、他にも数多くあります。

看護師の資格を生かせば、正社員になれるし、給料も減らず、専門職としてスキルや経験も積めるため、今までと変わらず安定した人生が送れるでしょう。
そのためにはまず、「なぜ看護師を辞めたいのか?」を明確にしましょう。

1.人間関係
2.スキル不足
3.精神的なプレッシャー
4.肉体的にハードすぎる

あなたの辞めたい理由は何ですか?


1.人間関係に疲れました。

人間関係の悩みは、「余裕が無い病院」か「余裕がある病院」かで、全然違ってきます。

例えば「余裕が無い病院」は、一般的な病棟が当てはまります。
いつの時間帯も忙しく、20代後半~40代くらいの先輩がバタバタ走り回っていて、看護師が不足しているような病院です。
仕事に追われ、休憩時間もなく、残業ばかりさせられ、いつもプレッシャーに晒され、インシデントが発生しやすい状況では、余裕がなくなるのも当然です。

余裕が無いと、他人に気遣いすることができなくなり、殺伐とした気持ちになるでしょう。
担当する患者さんの処置を後輩にやらせたり、自分の失敗さえも他の看護師に押し付けてしまう状況になりかねません。
フォローやサポートをしようという気持ちになれる環境には程遠いです。

つまりこういった病院は、「だれでも人間関係に悩む病院」と言えるでしょう。

次に「余裕のある病院」は、クリニックのような小規模病院が当てはまります。
仕事量が絶対的に少なく、50代~60代の大ベテランの先輩がのんびり仕事をしていて、仕事量と人員のバランスが良い病院です。
マイペースに仕事ができ、ゆっくり休憩ができ、残業がほとんどなく、プレッシャーとは無縁で、インシデントが起こりにくい状況では、心に余裕が生まれます。

余裕があると、他人への気配りができるため、寛容な気持ちを持てるでしょう。
他人の失敗に対しても、自分の方が得意な処置があれば、むしろフォローしたり、サポートする側に回ることができます。
若い後輩も、ベテランに沢山のことを質問しやすく、自らの学びにつなげられるので、大変良い環境です。

つまりこういった病院は、「人間関係に悩まない病院」と言えるでしょう。

そのため人間関係で悩んでいるなら、クリニックのような「余裕のある病院」への転職がオススメです。


2.スキル不足で看護師に向いていません

スキル不足の悩みは、「高度な医療を提供する病院」か「基礎的な医療を提供する病院」かで異なります。

例えば、「高度な医療を提供する病院」は、外来が当てはまります。
朝から晩まで患者さんが押し寄せるので、常にプリセプターが忙しく、患者さんへの処置は、すべて見て学ばなければなりません。
もちろん、技術は簡単に身につくものばかりではありません。中には、付きっ切りで教えてもらってやっと一人でできるようなる処置もあります。

見学だけで学ぶとなると、処置をイメージで捉えることしかできず、実践さえも自分で考えて行動しなくてはなりませんので、
常に不安で、自信を持って患者さんへの処置に臨めませんし、先輩が忙しく働いている中、自分だけ仕事がない状況になってしまいます。

つまりこういった病院は、「だれでもスキル不足に悩む病院」と言えるでしょう。

次に、「基礎的な医療を提供する病院」は、クリニックや介護施設が当てはまります。
業務内容が決まっており、独自のマニュアルが用意や、新人を受け入れる体制が整っているので、仕事が定型的でスムーズに進みます。
プリセプターも「教える前提」で教育体制を組んでいますので、処置についても手取り足取り教えてくれます。

質問をしっかりできる環境にあると、自分がどう行動しなければならないのかを理解して処置することができますし、
先輩も、「これなら一人で患者さんに処置をできる」というレベルに達しなければ、独り立ちの合格サインを出せません。
確実に技術をつけてから、自信を持って患者さんへの処置に臨むことができます。

つまりこういった病院は、「スキルについて悩まない病院」と言えるでしょう。

そのためスキルについて悩んでいるなら、クリニックや介護施設のような「基礎的な医療を提供する病院」への転職がオススメです。


3.精神的なプレッシャーに耐え切れません

精神的なプレッシャーの悩みは、「緊急度の高い病院」か「緊急度の高くない病院」かでかなり違います。

例えば、「緊急度の高い病院」は、急性期病棟が当てはまります。
患者さんの急変は、一刻を争う重篤な症状に陥ることがあり、処置も時間との戦いになってきます。

特に脳梗塞や心臓発作で、瀕死の重体にある患者の場合、秒単位で生存率が低下していくため、もたもたしているわけにはいきません。
そんな現場での業務ですから、医師に器具を一つ渡すことでさえも、異常な緊迫感の中で行われるので、精神的に参ってしまうのも頷けるでしょう。

つまりこういった病院は、「精神的なプレッシャーがある病院」と言えるでしょう。

次に「極度の緊迫感が無い病院」は、外来がある病院が当てはまります。
外来勤務は、帰宅しても問題ない軽症の患者に対して医療を提供するので、仕事が滞らない程度のスピードで業務をこなせば問題なく勤務できます。

仮に重症であっても、入院や手術に伴う点滴や採血などの処置とその関連業務が速やかに行えれば問題がないので、
精神的には余裕をもって患者さんに対応できるでしょう。

つまりこういった病院は、「精神的なプレッシャーが無い病院」と言えるでしょう。

そのため精神的なプレッシャーに耐え切ずに悩んでいるなら、一般外来のような「緊急度の高くない病院」への転職がオススメです。


4.肉体的にハードすぎて、体を壊しそうです。

肉体的な悩みに関しての悩みは、「仕事の負担が多い病院」か「仕事の負担が少ない病院」かでものすごく異なります。

例えば「仕事の負担が多い病院」は、整形外科の病棟が当てはまります。
自分では立てない部分を骨折しているような患者さんに対しては、看護師が介助しているような病棟です。
労働時間に対して、圧倒的に仕事量が多く、どんなに頑張っても定時では終わらない仕事を抱えることに加え、骨折した患者さんの排泄介助や車いすへの移動を介助するなど、
逐次仕事が累積ししていき、必然的に残業が多くなります。
腰痛がひどくなったり、肩が石のように重くなってしまい、介助をする側の自分の体が先に壊れかねない状況です。

体を壊すと、自分の業務に支障が出るばかりか、最悪は退職を考えざるをえなくなったり、復職すらできなくなりかねません。

つまりこういった病院は、「だれでも肉体的に悩む病院」と言えるでしょう。

次に「仕事の負担が少ない病院」は、入院施設の無い小児科外来が当てはまります。

子供相手なので、定時が夕方の病院もありますし、力仕事はほぼなく、介助といっても、予防接種の際に子どもの体の向きを押さえてしっかり注射ができるようにしたり、健康診断で身体測定をする際に抱っこするくらいです。
子供相手なので、抱っこしたとしても、大人と違って軽いので、体を壊すこともありません。

腰痛や肩こりが原因で、再起不能なほどに体を酷使する業務とは無縁の世界です。
肉体的な悩みに苛まれることなく働くことができるので、軽やかに仕事ができる環境でしょう。

つまりこういった病院は、「肉体的に悩まない病院」と言えるでしょう。

肉体的な悩みに関して悩んでいるなら、入院施設の無い小児科外来のような「仕事の負担が少ない病院」への転職がオススメです。