【看護師】産婦人科で働きたい! 転職の悩み解決Q&A

転職を考えています。産婦人科は特殊な科だと聞きますが、どんなところでしょうか?

産婦人科の特徴は、治療だけが目的の科ではないので、健康な方が出産のために受診するところです。

もちろん妊婦さんにも診察が必要ですし、ほかにも婦人科系の病気の治療も行います。
産科と婦人科に分かれている病院もあります。

その病院やクリニックによって、婦人科系の病気を看る病院、不妊治療を得意とする病院、患者さんの望む分娩方法を紹介・提供する病院など、性格が変わってきます。
転職の際には、その病院がどんな性格をもっているかを調べてみてください。



病院では妊婦さんと、婦人科系の重い病気の患者さんも同時に看護するのでしょうか。

病院の規模にもよります。
大きな病院では乳がん、子宮がんなどの重い病気を持った方や、切迫流産の患者さんなども入院されています。

個人のクリニックでは、それほどの危険がある患者さんはあまりおられません。

妊娠後に婦人科系の疾患がわかる患者さんもおられますが、難しい病気の場合には、施設の整った病院へ移ることになります。
通常分娩の方であれば、お産をした後1週間ほど、早ければ数日で元気に退院されます。



子供が好きで、出産に関わりたいと思っています。看護師は出産に立ち会えないと聞いたのですが。

そうです。出産に立ち会うのは医師と助産師で、災害などの緊急時以外だと、看護師が出産に直接関わることはできません。


出産の際には、看護師は医師や助産師の補助をします。その後は新生児のバイタルチェックなどが主な業務となります。

妊婦さんの出産に直接関わりたいのであれば、助産師の資格を取る必要があります。
出産に立ち会うことができますから、患者さんへのケアの幅が広がりますし、何よりも誕生の感動をその場で共有することができます。



看護師として働きながら助産師の資格を得るのは難しいでしょうか。

助産師国家試験の合格率は毎年95パーセント以上と高く、決して狭き門ではありません。

受験には条件があり、4年制の看護専門学校や大学の看護科を卒業していれば、看護師として働きながら助産師の国家試験を受験することができます。

3年制の看護専門学校や短期大学を出た看護師の場合は、助産師養成学校や大学・専門学校の助産学科で1年以上学ばなければなりません。
ただし、助産師養成学校に通学中の休職制度や奨学金貸与制度を設けている病院もあります。

転職前に養成学校で学び、資格を取ってから転職するという方法もありますが、まずは今務めている病院や、転職先候補の病院の支援制度をチェックしてみましょう。



他にはどんな資格や技術が身につきますか?

産婦人科に関わる資格には、日本看護協会の認定資格である「母性看護専門看護師」があります。

スキルとしては、自分の興味のあるケアの技法を身に付けることをお勧めします。

妊婦さん向けには母乳マッサージや腰痛改善マッサージ、婦人科疾患や更年期の患者さん向けには、気分を落ち着かせるためのアロマテラピーや傾聴といった技法を身につけておくと、患者さんにとても喜ばれます。



実はまだ新人で、未婚です。出産経験がないと患者さんに信用されないでしょうか?

そんなことはありません。
患者さんをよく見て、適切なケアができれば十分信用が得られます。

出産経験がなくても、出産前後の女性の体や心理的な変化に対する知識を深めることはできます。
初産の方、あるいは不妊で悩む方もたくさんおられますから、未経験だからこその不安も共有できるはずです。



収入が気になります。他の科と比べてお給料に違いはありますか。

産婦人科の看護師の収入は、クリニックや外来なら、月給20~25万円で、病棟だと25~30万円です。

収入を多くしたいなら、夜勤のある病院やクリニックを選ぶことをお勧めします。
スキルアップをして、助産師の資格を取るのも収入アップにつながりますので、挑戦してみてください。



産婦人科の仕事で一番必要なことは何でしょうか?

患者さんやご家族の不安をできるだけくみ取り、気持ちを落ち着かせるよう配慮することです。

出産前後にはホルモンバランスの乱れから、不安定な心理状態になる方が多くいます。
不妊症の方や、婦人科系の病気を持つ方は、女性としての自分に自信を無くしていることも多く、デリケートなケアが必要です。

患者さんの気持ちに寄り添い、不安や問題を取りのぞこうとする姿勢で接していれば、自然と信頼関係ができますので、頑張ってください。