【看護師】精神科へ転職したい!成功のポイントQ&A

精神科への転職を考えていますが、精神科はどんなところですか。

ほかの科とちがい、身体の治療ではなく、心の治療をする唯一の科です。



どんな施設がありますか。

クリニック、診療所、総合病院など、さまざまな施設があります。



どんな看護をするのですか。

急性期、慢性期によっても違うのですが、「患者さんとコミュニケーションをとり、患者さんの心の中にある問題に対処できるように支える」看護をします。

急性期病棟では、興奮、混乱、拒絶といった症状の患者さんのを受け入れ、3か月くらいで短期的に集中した治療をしてゆく場所です。

慢性期病棟では、比較的落ち着いた症状の患者さんを受け入れているので、1人1人の患者さんにしっかり向き合いながら看護をします。



注射や点滴など、看護技術を使う行為は全くないのですか。

いいえ。

精神科の患者さんは、薬での治療と、心の治療をしていきます。

看護技術に当たるのが、薬での治療をするときの静脈注射、筋肉注射です。
また、発熱したときには抗菌剤を点滴したりします。

内服薬で症状をコントロールしている人がほとんどです。そのため、定期的な採血が必須となってきます。



心の治療の面で、看護師ができることはあるのですか?

はい。

薬の管理のほかにも、患者さんの問題の解決、買い物やお金の管理の代行、お出かけの付き添い、身体管理、セルフケアへの援助があります。
そして、患者さんだけでなく家族への説明、指導もたいせつです。



お出かけの付き添いもするというのは、一緒に遊びに行く、ということですか。

そうです。

閉鎖病棟では難しいですが、解放病棟に関しては、患者さんが自由に散歩を楽める病棟もあり、一緒にお花見やバーベキューなどのレクリエーションを楽しめます。
患者さんとの触れ合いを大切にできる方には良い環境ではないでしょうか。
また、買いものにつきそい、買いものの仕方、お金の使い方、お店の人とのコミュニケーションなど、社会生活に適応する手助けも行います。



閉鎖病棟と開放病棟とはどんなことが違うのですか。

閉鎖病棟は、症状が安定しない患者さんが入院する病棟です。急性期、慢性期の患者さんが入院されており、重症の場合は保護室も用意してあります。
病棟の出入り口にはいつもカギをかけており、病院職員によって解錠をしない限り、入院患者や面会者が自由に出入りできない病棟です。

開放病棟は、急性期症状を脱し、安定した患者さんが入院する病棟です。慢性期の患者さんが入院されています。
社会復帰の準備をする方が大勢いらっしゃる病棟です。



保護室とはどんなところですか。

患者さんを保護するために一時的にひとりで入室していただくところです。


自傷の衝動が収まらない場合は、症状が安定しませんので、他の方に危険が及ぶと判断されることがあります。
その際に使用する部屋です。

ガラスやパイプなども自傷の道具になるので窓をなくし、壁もやわらかいので、転倒することがあっても体が傷つかないように工夫されています。



大変なことを教えてください。

成人が相手なので、体力勝負ですし、たまに急変があります。

ストレスが大きく、感情を必要以上に動かされることがありますが、患者さんの話から事実か妄想かを判断し、冷静に感情をコントロールしなくてはなりません。
時に、看護師自身が看護って何だろう、と混乱し、落ち込むこともあります。

暴言、暴れる、それに自傷行為をされることがあります。暴れられた時は、男性看護師を呼んで対処をしてもらいます。

処置や手技などがあまりないので、キャリアとしては不安があります。



患者さんになぐられることはありませんか?

それは、ごくまれです。

看護師同士で情報を共有して、対策をしています。
そして、その可能性が少しでもあるなら、特定の部屋を訪れる際には男性看護師とともに訪室するので、心配はありません。



給与はいくらくらいもらえますか。

クリニック、病棟でも異なりますが、
クリニックだと20万~25万円。
慢性期病棟の日勤のみで、だいたい25万~30万円です。

一般的な病棟と変わりませんが、ほかの科は夜勤手当込みでの給与です。

医療行為もあまりないのに高額なのはなぜかというと…
精神科は、「心の治療をおこなう専門的な科」のため、特別手当がつくからです。

急性期病棟で、急変が入る職場だと、さらに高収入が期待できます。



どんなスキルが付きますか。

コミュニケーションを取るスキル、感情をコントロールするスキル、観察スキルが身に付きます。

看護師がどうコミュニケーションを取るかで、患者さんが快方に向かうかどうか決まることもあります。
患者さんの症状や性格により、どんな風に向き合えばよいかを常に考えることが必要です。

患者さんの中には自分の演技に看護師を上手に巻き込む人がいるので、引きずられないようにする心の強さを持ってください。
決しておどおどせず、毅然とした態度で患者さんと接していくようにします。
そうすることで、感情のコントロールのスキルが身についていきます。

観察スキルについては、コミュニケーションや感情コントロールスキルが身に付けば、自然と「なんか今日の○○さん、おかしいかも…」と気づけるようになってくるのではないでしょうか。



魅力を教えてください。

慢性期病棟 毎日が基本的に定時で上がれます。残業がないのは楽ですよ。
急性期病棟 急性期は症状の回復が目に見えるので、やりがいがあります。

一般的な病棟と比べて、男性の割合が多いので変ないじめはないところです。

人間として大きく成長できる科です。人として一番大切な事が学べるところだとおもいます。

また、長く続けることができれば、精神科認定看護師、精神看護専門看護師への道も開かれてきますので、スキルアップや給与アップが望める可能性があります。



精神科からほかの科へ転職はできますか。

やる気しだいです。

精神科に10年以上勤めて、総合病院へ転職した例もあります。ほかの科を経験することは看護師にとってのスキルアップにつながります。

怖いのは馴れ合いに染まることです。野心を持って働いていれば大丈夫ですので、頑張ってください。