【看護師】消化器科へ転職したい!成功のポイントQ&A

消化器科への転職を考えていますが、消化器科はどんなところですか。

消化器官を看るところです。

食べたものが消化・吸収され、排泄される間に関わる臓器をすべて看ます。
具体的には、食道、胃・十二指腸、小腸・大腸、肛門、肝臓、脾臓、胆道、膵臓です。

消化器科は、消化器内科と消化器外科に分かれています。



消化器内科と消化器外科は、どんな違いがありますか。

手術をするかしないかの違いがあります。

消化器内科では手術をしなくても薬の内服や点滴などで治療ができる患者さんを受け入れます。

消化器外科では、手術が必要な患者さんを受け入れます。

いずれにしても、消化器内科での血液、X線、CTなどなど、一般的な検査と、内視鏡やバリウムでの透視検査などの専門的な検査を行い、どちらの科で看るか判断します。

病院によっては循環器内科と循環器外科の混合病棟もあります。



仕事の内容が知りたいです。

●消化器内科では…

患者さんの順番を管理しながら、診察室への呼び入れ、診察や検査、治療の介助などをメインで行います。

特に内視鏡が多く使用されるので、治療の準備や患者さんへ説明、前処置もします。

また、バイタルチェックや服薬の管理などをしながら、入院している患者さんに変わりはないか観察をします。
顔色をみながら声掛けをして、日々の状態をうかがい、生活サポートなどのケアを行います。

消化器内科でもがんの患者さんが入院されており、抗がん剤や分子標的薬、放射線療法で治療します。
こういった化学療法はどうしても副作用が出やすいものなので、患者さんを精神面からサポートする看護のチカラが必要とされます。

●消化器外科では…

消化器内科の業務に加えて、オペをするための前処置、後処置、それに関する説明や指導などを行います。

消化器外科に入院する患者さんの目的は手術です。
手術に臨むのに不安はつきものですから、ていねいに話をきいたり、疑問へ親切にこたえるなど、患者さんが安心できるようなストレスケアが大切です。

がんの方には手術の前や後に抗がん剤での治療をするので、抗がん剤の調剤・投与・ルート漏れのチェックを観察・管理します。
術後の食生活の指導も重要です。患者さんの気持ちをくみ取りつつ、しっかりとわかってもらえるような指導を心がけています。




どんな病気の患者さんを看ますか。

●消化器内科では潰瘍やがんの患者さんを看ます。

急性的な疾患では消化管出血、胆管炎などがあります。
慢性的な疾患では慢性肝炎、肝硬変、がんなどがあり、病気の状態や重症の程度もそれぞれです。抗がん剤の治療もあります。

●消化器外科では各種がんや胆石症など、手術が必要な患者さんを看ます。

急性的な疾患では急性虫垂炎、腸閉塞、消化管穿孔などがあります。
慢性的な疾患では、消化器のがんを手術して、抗がん剤の治療をします。



たいへんだと思うことはどんなことですか。

●消化器内科では…

臓器すべてが対象なので、疾患が広範囲におよぶことです。

一つの病気を取っても、人によって症状があまり出ないとか、一般的な症状にあてはまらないなどさまざまで、個人差が大きいです。
症状が出にくいということは、疾患が目にみえるようになるころには悪化していることが多いので、看護師のアセスメント能力がカギになります。

食事や排泄のケアなど日常生活に密着する看護が中心なのですが、患者さんの安定した病状を保つためには、病気や臓器にたいする深い知識や関心が必須です。

●消化器外科では…

おもにがんを看ますが、かなり進行していることがあるんです。

たとえば、膵臓がん(すいぞうがん)です。
進行が早いうえ、発見しにくいがんなので、手術ができない末期の状態で見つかることが珍しくないです。
やはり、医療の現場で働く者としては、せっかく発見できても、治る可能性が低いと患者さんへの言葉が見つかりません。

成人の日常生活を援助することは体力勝負で、ターミナル期の患者さんを看ることがあるので精神面でもハードです。

看る疾患がとても広いので、検査や治療、手術のどれを取っても種類がたくさんありますし、それに対応できる専門的な知識やスキルも必要です。



給与はいくらくらいもらえますか。

勤務先によって異なりますが、日勤のみのクリニックなら20~25万円、
夜勤がある一般病院だと27~30万円くらいです。

消化器科の全体的な給与です。



どんなスキルが身に付きますか。

●消化器内科

看る範囲が広いので、幅のある知識が身に付きます。

患者さんの観察スキルが上がります。観察をしていくことで、奥の深い看護ができるようになります。
勤める期間が長ければ、内視鏡技師の資格も目指せます。内視鏡技師の資格を持っていることで、待遇がアップする職場もあるでしょう。

●消化器外科

看る範囲が広いので、専門的な知識や技術が身に付きます。

手術の前や後での周手術期に関する知識がつくのも大きいです。

ターミナル期の方と接することがあるので、患者さんやご家族からも、人として大切なことを学べます。

消化器外科看護師としてしっかりと長く勤められれば、専門看護師、認定看護師としてのスキルアップも視野に入れることができます。そして、資格を取ったら待遇のアップが見込めます。



魅力を教えてください。

●消化器内科

患者さんの観察スキルが上がります。観察をしていくことで、奥の深い看護ができるようになるので、やりがいがあります。
内視鏡検査や、手術を行っても日帰りできるクリニックだと給料が高めです。

●消化器外科

がんは近年、不治の病ではなくなってきています。

もちろん、見つけにくいがんはあるので、さらなる医学の進歩が望まれます。
ですが、胃がんや大腸がんなどは早めの発見で治療がでれば、なおせるようになりました。

どんな科でもそうかもしれませんが、消化器外科はがんの患者さんが本当にたくさん入院されているので、オペが成功して元気に退院される姿を見られるのが魅力です。
「ありがとう」と言われると、この仕事を選んでよかった、と心から思えます。



転職するにあたって、良い求人の選び方をおしえてください。

専門的なスキルが必要になってくる科です。入職後に消化器を専門に学ぶ研修会やセミナーなどがあり、教育してもらえる体制が整っている施設を選んでください。

挑戦したい科を選んで求職活動をするのも一つの手です。

今日では、消化器の中でも更に細かく分かれており、胃腸を専門に診る胃腸科クリニックや、複数の科が合わさった大腸肛門科など、様々な科があります。

給与は条件によって変わるものですが、大通りに面したところや住宅街、オフィスの近くなど、出勤前や帰宅途中を含め、生活のなかで立ち寄りやすい施設は経営状態が良い傾向にあります。